DCM ひんやり敷パッド

【DCM クール敷パッド 1,097円】

この商品の一番の特徴は「安い」ことです。1,097円でありながら一定の「中ワタ量」を備えている商品です。ペラペラし過ぎないので、この価格帯にしてはクッション性があり、一定の通気性も確保できると思われます。

表生地は115g/㎡と薄く「ひんやり感」は弱めです。ただ、色を濃い目にしているので見た目の清涼感があり、生地に若干の凹凸を感じることができるのでサラッとした肌触りになっています。

中ワタは、この価格帯にしては十分な量が入っていて90g/㎡となっています。最低限のクッション性と通気性が確保できています。

裏生地は、白の平織生地です。この価格帯では一般的です。生地の目付が75g/㎡とこの価格帯の裏地としては厚めに設定されています。洗濯耐性を考えてのスペックなのでしょう。

ゴムバンドは普通ゴムです。強化ゴムに比べて固定力が弱いですが切れてしまうわけではありません。ヘムは光の少ないチンチラ生地で見た目はシャープな印象です。

この商品はとにかく「安い」のが特徴です。しかし、中わた量やヘムなどに細かいこだわりがあり、この価格帯のスペックとしては十分だと感じられます。

【DCM スーパークール敷きパッド 2,178円】

この商品の一番の特徴は、表生地の「ひんやり感」です。ナイロン100%の生地なので接触冷感値(Q-max)は高く出やすい生地です。伸縮性のないひんやり生地なので、しっかりとした使用感になります。リバーシブル仕様になっていて早い時期から使用することができます。

表生地は、接触冷感値の高いナイロン100%生地です。目付は140g/㎡と薄めの生地です。伸縮性がなくてもゴワツキは感じないでしょう。キルトの形がカジュアルな印象があります。色も少し深い青でデザイン性を意識しているようにも感じます。うっすらと縞模様が入っていて清涼感があります。

中ワタは160g/㎡とこの価格帯では一般的なわた量といえます。夏場ではこのわた量のクッション性で十分といえるでしょう。特に機能わたなどは使われていません。

リバーシブル仕様の裏地は、ニットワッフル生地です。ヘムの色と本体部分の色差があり、カジュアルな印象が強いです。ニットワッフルの特徴は凹凸感による蒸れの軽減ですが、生地目付は100g/㎡なので大きな凹凸感とまではいきません。

ヘムは、高級感のあるチンチラです。深い青色がキレイです。バンドは強化ゴムなので、厚みのあるベッドマットレスにも使用できます。

この商品は、表生地の「ひんやり感」が特徴の商品ですが、デザイン性を意識した商品と感じます。写真ではよく見えない部分もありますが、キルティングの糸は本体部分もヘム部分もカラー糸を使っていて見た目にこだわっていると思います。

【DCM ウルトラクール敷きパッド 3,278円】

この商品の一番の特徴は、表生地の「ひんやり感」です。生地目付は205g/㎡と厚みのある生地です。ポリエチレンとナイロンの複合繊維が65%使われており、数値以上のひんやり感を得られると思います。目付が高くなるとひんやり感は強まりますが、生地が硬くなるという一面もあるのでよいバランスといえるでしょう。キルト形状でウェーブを選択したのは伸縮生地ではないですが柔らかく感じさせる設計者の工夫を感じます。

中ワタは、180g/㎡と2,178円よりも若干多めに設定されています。キルトでウェーブを選択したので、ポコポコ感は弱いですが、若干深みのある使用感になってくるので「ひんやり感」も感じやすいと思います。中ワタには消臭ワタのアクリレートが使われています。

リバーシブル仕様の裏面は、130g/㎡と目付が十分あるタオル地です。この目付であればタオル地の面もかなり気持ちよく使えると思います。パイルの組成は50%が綿糸なので使用感はとても良いです。タオル地の面も使って欲しいですね。ちなみにDCMの商談時期は不明ですが、アフリカでイナゴが大量発生し綿花を食べてしまうという問題が発生していました。かなりの規模での大問題で、インドや中国の一部にも影響が出て綿糸の相場が15%程度上がっていました。

ヘムは、高級感のあるチンチラです。若干本体色より濃いめで締った印象にしています。ゴムバンドは強化ゴムで厚みのあるベッドマットレスにも使用できます。グレーのカラーゴムにしていて高級感を高めています。

この商品は、表生地の「ひんやり感」が特徴の商品です。ポリエチレンとナイロンの複合繊維は「ひんやりのために作られた王道生地」のひとつです。最近はナイロンとポリウレタンの組み合わせも増えていますが、この生地の使用感にはサラッとした良さがあります。また、リバーシブルの裏面のタオル地もスペックがしっかりしていて、どちらの面を使っても使用感が良いのがうれしいところです。

【採点について】

正確な温度を設定できる熱源装置を導入したことで、検査項目、検査方法を見直しております。これに合わせて配点が変更となり、当初の簡易設備での評価点と数字が入れ替わっております。今後も精度向上のために再試験した場合、評価方法や採点結果を予告なく修正する場合があります。ご理解ください。