9社分のひんやり敷パッド途中経過ランキング

4月30日段階で、ひんやり敷パッドの購入商品の分解も9社分が完了しました。現在は、ニトリ、DCM、東京インテリア、イオン、サンキ、しまむら、ドン・キホーテ、ミスターマックス、トライアルの購入商品を分解して調査済みとなっています。調査商品数が増えてきたことで、おすすめ商品が見えてきました。また、既に購入済みで分解していない集計前商品は、イトーヨーカドー、コーナン、カインズ、ロイヤルホームセンター、ジョイフル本田の商品です。

【最強商品ランキング】

「最強商品ランキング」はNANIKAUが購入した商品の中から、NANIKAU基準で試験した結果の点数が高い高品質商品をランキングしています。販売価格は得点に関係ありません。またNANIKAUではデザインは採点しておりません。最強商品ランキングは9社分28商品を集計した時点で、平均点は50点となっています。加点方式での採点のため、60点を超えると良い得点、65点を超えると高得点と考えています。70点以上は超高得点です。

しまむらの商品がガツンと上位を独占しました。これらのしまむらの商品は機能面が優秀で、冷感面も上位にでてきます。しまむらにはもうちょっと安い価格の商品もありますが、この2,970円シリーズがおすすめです!次にニトリの商品が上位にきますが、採点に含まれていないデザイン性なども優秀です。個人的にはNクールWスーパーの冷感持続性は快適に感じます。同様にイオンのアイスコールドも冷感持続性が秀逸です。

1位商品は、ひんやり感がかなり強い商品です。裏地も肉厚の3Dメッシュになっていて、片面仕様になっています。冷感面に特化していて、ひんやり感と通気性を実現しています。冷感面には「制菌」「吸水速乾」の加工がされています。さらに、中わたには「消臭」「防ダニ」の機能わたが使われています。申し分のないスペックです。固わたと呼ばれる芯材のような中わたも使われていて、コシのあるクッション性があります。

2位商品も、ひんやり感がかなり強い商品です。この商品はリバーシブル仕様になっていて、裏面のタオル地もしっかりしています。早い時期から使い始めができるのがうれしいですね。冷感面には「制菌」「吸水速乾」加工がされており、タオル地面には「抗菌防臭」加工がされています。中わたには「消臭」「防ダニ」の機能わたが使われています。機能のデパートといったレベルで機能が多いですね。

3位商品は、ひんやり感が強めでクッション性や機能性のバランスがよい商品です。裏地は肉厚の3Dメッシュになっていて、片面仕様になっています。冷感面に特化していて、ひんやり感と通気性を実現しています。冷感面には「制菌」「吸水速乾」の加工がされています。さらに、中わたには「消臭」「防ダニ」の機能わたが使われています。申し分のないスペックです。1位のかためとは異なり、中に芯材がなく全体的にやわらかい使用感になっています。

4位商品は、「ひんやり感」「冷感持続性」が秀逸の商品です。冷感持続性を高める工夫のある商品はわずかしかありませんので、「冷感持続性」を体感したいのならばこの商品がおすすめです。

5位商品は、「消臭」「制菌」などの安心機能に加えて、吸放湿わたを使うなどして蒸れにくさも改善している商品です。バランスの良さでランクインです。

【コスパ最高ランキング】

「コスパ最高ランキング」は、販売価格を配点に30点満点で加えたものです。コストパフォーマンス、いわゆる「コスパ」のランキングということになります。高品質の商品は販売価格が高くなりがちです。購入金額とバランスがとれている商品はどの商品なのかをランキングにしています。9社分28商品の平均点は68点です。70点を超えると良い得点、75点を超えると高得点と考えています。

しまむらの2,970円シリーズは最強商品ランキングの上位3商品なので当然コスパも上位です。物流、オペレーション、販促費など色々な努力の結果、この価格で販売できているのだと思います。しまむらのハンガー陳列は、実は中わた量の制限がない陳列方法でもあります。陳列方法によって品質の制限を受けることがないので、このような品質を実現しているのかもしれません。次に、ニトリのNクール1,990円、サンキのクリーンアイス2,189円にも注目したいと思います。安くても良い品とは、このような商品だと感じます。

1位商品は、文句なしのこの商品です。片面特化型のひんやり敷パッドで、そもそもスペックが高いにも関わらず、販売価格は2,970円です。「ひんやり感」も強く、「制菌」「吸水速乾」加工のある冷感生地。「消臭」「防ダニ」機能わたの入った中わた。裏地は肉厚の3Dメッシュで通気性抜群なうえにクッション性も高めています。敷布団に多いシングルロングサイズにも対応しており、かなり満足度の高い商品です。

2位商品は、1位と同じシリーズのリバーシブル版です。表面の「ひんやり感」も強く、「制菌」「吸水速乾」加工のある冷感生地。「消臭」「防ダニ」機能わたの入った中わた。リバーシブル裏面はしっかりとしたタオル地です。タオル地面には「抗菌防臭」加工がされています。リバーシブルなので早い時期からの使い始めも可能でうれしいですね。敷布団に多いシングルロングサイズにも対応しています。

3位商品も1位2位と同じシリーズの商品ですが、若干スペックが違います。表生地をやわらかくするために若干だけ生地を薄くしてひんやり感を下げています。それでも十分なひんやり感です。「制菌」「吸水速乾」加工のある冷感生地。「消臭」「防ダニ」機能わたの入った中わた。裏地は肉厚の3Dメッシュで通気性抜群なうえにクッション性も高めています。片面特化型の良さが表面のやわらかいクッション性にでています。敷布団に多いシングルロングサイズにも対応しており、満足度の高い商品です。

4位商品は、機能性の高さとクッション性の良さに特徴があります。中わたの量が多くクッション性があります。また冷感面には「制菌」加工。中わたには効果の高い「3大消臭」機能わたが使われています。

5位商品は、「ひんやり感」と「冷感持続性」に特徴をもった商品です。ひんやり感を重視して商品を選ぶならおすすめの商品です。冷感面に「制菌」加工、中わたに「消臭」「防ダニ」機能わたなど機能性の高さも注目です。

【絶対冷感ランキング】

このランキングは、「ひんやり感」「冷感持続性・回復性」だけに絞ってランキングにしたものです。この2項目の配点は50点のため、わかりやすく点数を2倍にして100点満点に置き換えて表示します。9社分28商品の平均点は59点です。70点を超えると良い得点、75点を超えると高得点と考えています。

1位2位は小数点以下の差です。ニトリNクールWスーパーも、イオンアイスコールドも、冷感持続性が秀逸です。冷感持続性を持たせるための工夫があります。冷感持続性といっても10秒後の温度状況を計測しています。この2商品の冷感持続性が現時点のひんやり敷パッドの限界レベルだと思います。5位のイオンクール&パイルも冷感持続性の工夫がある商品です。強いひんやり感というよりは冷感持続性が特徴なので、あまり強くないひんやり感を望まれる方にもおすすめです。現状、冷感持続性に一定の工夫をしているのは、ニトリ、イオン、コメリの商品だけだと思われます。

1位商品は、「ひんやり感」「冷感持続性」に優れた商品です。特に「冷感持続性」については、PCMシートと呼ばれる特殊機能シートを中に入れることで、その冷感持続性を高めています。冷感持続性に工夫をしている商品の筆頭がニトリのNクールWスーパーです。このシートは冷感生地のすぐ下にくるので、冷感面が少しかたい印象になっています。ただ、現状の冷感持続性を高める技術としては1番手だと思われます。ひんやり感を求める方にはおすすめの逸品です。

2位商品も「ひんやり感」「冷感持続性」に優れた商品です。小数点以下の僅差でした。特に「冷感持続性」についてはニトリとは異なる技術で高めており、冷感面をかたくしないメリットがあります。ただ残念なのは中わた量が少ないので結果としてかための印象になってしまっています。この商品は片面特化型の商品なので、裏面は3Dメッシュになっており通気性を高めてくれています。リバーシブルの使い方をしないのであれば、ひんやり重視の方にとっては最高レベルの品質といえるでしょう。

3位商品は、「ひんやり感」が絶対的なレベルの商品です。冷感持続性の工夫はないものの、冷感生地が極厚なので持続性を感じることができます。この商品も片面特化型で裏面は肉厚の3Dメッシュです。この商品は中わたの一部に固わたとよばれる芯材を入れており、コシのあるクッション性を感じることができます。

4位商品は、3位と同じシリーズのリバーシブル版の商品です。冷感面は絶対的なレベルの「ひんやり感」です。かためじゃない方がいいという方はこちらのバージョンの方がおすすめです。同シリーズの裏メッシュやわらかめは、ほんの若干だけひんやり感が下がります。絶対的なレベルの「ひんやり感」でやわらかめを体感するならば、個人的にはこの商品をおすすめします。

5位商品は、「冷感持続性」を高めた商品です。冒頭にも書いた通り、「冷感持続性」に工夫をした商品は少ないのです。この商品も工夫を施した商品で、若干2位のイオンアイスコールドとは仕様を変えています。「ひんやり感」はそれなりに強めというレベルですが、「冷感持続性」が高まると使用感自体が高まります。

【※今年は「買い」の年だと思います。】

未来のことはわかりませんが、今年の夏は買い替え時期としてはおすすめです。背景にあるは、「為替」と「原料高」です。2022年の夏物について、商談開始は各社5月から7月のスタートでしょう。この5月から7月の商談時の為替と原料の状況が2022年夏の命運を決めます。現段階で、中国元と米ドルのレートは2021年夏の見積もり時期から7%程度の元高になっています。中国はアフターコロナの状況で高度成長を続けていますから当然です。日本円と米ドルの相場はそこまで変動していませんが、少なくとも2022年夏の品質はこの7%分下がる可能性があります。さらにコロナショックで原油高が最安値まで下がっていましたが、今はかなり回復してきています。中国国内では投機的にポリエステルの価格が上がり、その上げ幅は15%程度となっています。つまり、簡単にいうと現段階では2022年夏は、7%+15%で合計22%の値上がり要因があります。値段は上げられないでしょうから、その分品質が下がるでしょう。この後どうなるか未来のことはわかりませんが、買い替えは今年がいいのではないでしょうか。今回のランキングとは別の話になりますが、2021年冬が「買い」の分かれ目です。商談が早かった企業と遅かった企業で結果が割れている筈です。まあ、「頑張る」企業もあると思いますが。大手チェーンから独立した今の私は完全に消費者側の立場におりますので、今後も情報発信していきます。

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