東京インテリア ひんやり敷パッド

【東京インテリア 接触冷感敷きパッド 1,980円】

この商品の一番の特徴は、「パッケージがキレイ」なことです。不織布とポリエチレン透明袋の中に商品を入れてボタン止めしているので、商品がむき出しではない安心感があります。見た目もスマートといえます。一方で商品情報は袋内のタグに記載されているため、見た目とイメージでの買い物になるでしょう。あまり気にしない方が多いと思いますが、組成などは商品の洗濯表示にのみの記載になっています。

表生地は、ナイロン100%生地で接触冷感値(Q-max)が高く出やすい生地です。生地は凹凸も少ない印象で、とにかく接触冷感値を出やすくしている印象です。ただ生地目付は130g/㎡と薄めなので、「ひんやり感」は優しい感じになっています。

中ワタは、110g/㎡と少なめですが、問題のないクッション性です。夏場なのであまりフカフカしない方が良いという方もいらっしゃるでしょう。

裏地は、白の平織で55g/㎡です。この価格帯の商品の裏地としては薄めの生地ですが、洗濯耐性などでも問題はないでしょう。

ゴムバンドは普通ゴムです。強化ゴムに比べて固定力が弱いですが切れてしまうわけではありません。ヘムは高級感のあるチンチラ生地です。タグ2枚がヘムにタッチャーピンで打たれて取り付けてあります。

製品サイズが100x205cmとなっていて、敷布団などで多いシングルロングサイズ(100x210cm)にも対応しています。

この商品は、とにかくパッケージがキレイです。ボタンで閉められている袋入りなので、清潔感を感じることができます。

【東京インテリア 冷感敷きパッド 2,800円】

この商品の一番の特徴は、表生地の「ひんやり感」です。伸縮性のある生地を使っていて、「ひんやりもちもちの生地」です。見た目もキレイで、ポリエチレン透明袋に入っているのでギフト感もある商品といえます。

表生地は、ナイロンとポリウレタンを使ったひんやりもちもち生地で165g/㎡と一般的な厚みです。生地をブライト糸を使って光沢のあるストライプに仕上げており、全体に高級感があります。キルト糸もカラー糸を使ってシャープな印象です。表生地の下に「わた拭き出し防止の不織布」を入れていないのは、この生地目付ならば必要ないという設計者の判断かもしれません。ひんやり感は少し強めです。

中ワタは、少し少なめの130g/㎡でした。このワタ量でも夏場には十分なクッション性といえるでしょう。

ゴムバンドは普通ゴムです。強化ゴムに比べて固定力が弱いですが切れてしまうわけではありません。ヘムは高級感のあるチンチラ生地です。タグ2枚がヘムにタッチャーピンで打たれて取り付けてあります。

この商品は、表生地の「ひんやりもちもち」が一番の特徴です。伸縮生地なので身体への接触面も増え、ひんやり感を感じやすい特徴があります。通常の接触冷感生地とは異なり「Softcool」が使われている生地なので鉱石が繊維に練りこまれている構造です。ひんやりの根拠は「繊維」ではなくて「鉱石」ということです。また、生地のブライト糸が特徴的で、見た目の高級感もあるといえるでしょう。袋入りなのでギフト感のある商品ともいえます。

【東京インテリア 超冷感敷きパッド 3,800円】

この商品の一番の特徴は、表生地の「冷感持続性」にあります。生地の裏側に高分子ウレタン加工がされていることで熱を発散させて冷感持続性を出しているものと考えられます。

表生地は、裏面に施された高分子ウレタン加工分も含めて目付は145g/㎡で少し薄めです。この加工は私も初めて知る加工なのですが、このドットの柄が加工跡の状態なのでしょうか。加工されたドットに合わせて生地に皺がでるくらい若干の硬さを感じます。ドット部分だけ光沢がないので高分子ウレタンが付着しているのでしょうか。また触った瞬間に少し「ひんやり感」があります。生地目付が低いのが少しもったないような気がしますが、生地目付があるともっと生地が硬くなってしまうのでしょうか。おもしろい技術だけに、価格を1,000円上げて突き抜けたスペックにしてもよかったのではないかと勝手に思ってしまいます。今回の評価商品の中にはありませんが、アイリスオーヤマの商品でも同様の技術が使われているようです。

中わたは、150g/㎡です。一般的な量で、夏場のクッション性としては十分でしょう。

裏地は、通気性を高めるための3Dメッシュ生地で140g/㎡です。肉厚で生地厚みが2mmほどになり、ベッドとの間に2mmの空間を作り出して通気性を高めることができます。また製品全体のクッション性を高めてくれます。表面に最大限に特化した仕様といえます。一方で裏地の3Dメッシュ側に「中わたの吹き出し防止不織布」が使われていません。不織布は3年前後でボロボロと破けだすので賛否がありますが、洗濯しながら洗い流されていきます。設計者が不要と判断したのでしょう。

ヘムは、高級感のあるチンチラです。ゴムバンドは厚みのあるベッドマットレスにも使用できる強化ゴムです。

この商品は、リバーシブルという機能を省いて、表面の使用感だけに特化した商品です。好みの問題はありますが、リバーシブルなんて実際は使わないという人には、こうした片面に特化した商品はとてもお勧めです。設計者もどうやったら快適に使えるかを考えています。また、とにかく気になる表生地を使っていて、今回の試験では数値化できないひんやり感があります。普通に考えて145g/㎡の薄めの生地がそんなに冷たいはずはないのですが、それが冷たく感じるところがとにかく気になります。

【東京インテリアひんやり敷パッドの総評】

コロナ感染症によって引き起こされた急激なマスク需要で、不織布価格が一時的に急騰しました。ある程度価格は下がってきたものの、まだ少し高い価格が続いています。そのような中で不織布バッグを使っているわけですから、袋コストが負担になっている可能性があります。それでも袋に入れているところは流石といえると思います。また、製品サイズがシングルロングサイズに対応している点もうれしいところです。2,800円と3,800円は表生地に高級感のあるデザイン性を感じます。今回の採点はデザイン性を加味しない配点にしています。設計者と今回の配点には「考え方の角度の違い」があることを踏まえてこの記事を読んで頂きたいと思います。3,800円などは冷感の特殊技術をそのままデザインに活かすなどの工夫があります。しかしその良さを採点していないということになります。

【採点について】

正確な温度を設定できる熱源装置を導入したことで、検査項目、検査方法を見直しております。これに合わせて配点が変更となり、当初の簡易設備での評価点と数字が入れ替わっております。今後も精度向上のために再試験した場合、評価方法や採点結果を予告なく修正する場合があります。ご理解ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です