ニトリ ひんやり敷パッド

【Nクール敷パッド1,990円】

この商品の特徴は、表生地の「ひんやり感」にあります。ポリウレタンが入った伸縮の冷感生地は肌への設置面が大きくなりやすく、ひんやり感を感じやすいのが特徴です。このポリウレタンの入った生地はもちもちとした触り心地があるので、柔らかい肌触りを求める方にお勧めです。

表生地は、160g/㎡とポリウレタン入りの生地の伸縮性の特徴を活かすのに適した目付です。また抗菌防臭より効果が高い「制菌防臭」加工がされているのがポイントです。ニトリはこうした薬剤を活用するのが上手です。

中ワタは160g/㎡と少し多めのワタ量といえます。夏場ではこのワタ量のクッション性で十分といえるでしょう。

リバーシブル仕様の裏面は、タオル地のシンカーパイルです。目付は130g/㎡としっかりとしたスペックで使用感も良いでしょう。パイルの組成は綿20%でした。早い時期から使い始めたい方にはこのリバーシブルはうれしいところです。

ヘムに平織生地を使っているのが意外なところでした。2,990円と3,990円にチンチラ生地を使って高級感を出しているので、違いを出しているのかもしれません。これは面白いアイデアでもあり、見た目が涼やかです。

この商品は、ニトリの最安値商品ですので、機能がいっぱいあるというよりは、「ひんやり感」を重視した商品といえます。表生地の「ひんやりもちもち感」はお勧めですし、表生地の「制菌防臭機能」は抗菌防臭機能よりも菌に対する効果は上です。さりげなく安心感を与えてくれる商品です。

【Nクールスーパー敷パッド2,990円】

一番の特徴は「3大消臭機能」でしょう。「臭い」にかかわる機能わたは原価も高いのですが、ひんやり敷パッドのシーズンは「汗」と「臭い」の時期ですから、この時期にはうれしい機能といえます。臭いは目に見えないものなので、消臭機能を3大消臭のように数字で表現しているのが効果があるように思えてくるというものです。実際、異臭にはいろいろなガスがあり、その除去率が70%や80%と一定の基準値を超えないと消臭効果があるとは表示できません。その点、3つのガスの除去に成功しているわけですから消臭効果は高いといえるでしょう。

表生地は、210g/㎡と目付が高く、熱の移動が速いポリエチレンとナイロンの複合繊維を使うなどの工夫がされています。Nクール敷パッド1,990円のポリウレタン入りの生地は試験結果が高く出やすい傾向があり、今回の試験ではNクールとNクールスーパーの差が大きく出てこないのが残念なところです。しかし「ひんやり感」は十分にあります。一方で、表生地には「吸水速乾機能」があります。「汗」と「臭い」の時期なので、「吸水速乾」が表生地の使用感を高めてくれるでしょう。

中ワタは機能わたの上層と、普通わたの下層あわせて200g/㎡と多めです。「機能ワタ」は原価が高く、また「コシ」が出にくいので「普通わた」と合わせて使います。測ってみると「機能ワタ」が90g/㎡、「普通わた」が110g/㎡でした。機能重視で「機能ワタ」を十分な量で使っているのがわかります。

裏地は平メッシュ生地です。通気性があるイメージですが、1,990円のタオル地(シンカーパイル)と編み目の大きさに差があるようには見えないので、1,990円のNクール敷パッドと裏地の通気性に差はないのではないかと推測します。当然、よくある白地の平織生地に比べたら通気性に大きな差があり良好です。実際、中わたに「吸放湿わた」が使用されているので、製品全体で蒸れにくい構造になっています。

ヘムは高級感のあるチンチラです。バンドは白の強化ゴムです。普通ゴムに比べて固定力が強く、厚みのあるベッドマットレスにも対応します。

この商品は、ひんやり感の追求というよりは、「ひんやり感以外の追求」を感じる商品です。特に「臭い」「汗」「蒸れ」に気を遣っており、この時期の不満解消を目指しているといえます。「ひんやり感」に目がいきがちですが、あくまで「感」なので、それ以外の機能を充実させようということなのかもしれません。使用者の目線に立った機能商品といえるのではないでしょうか。

【NクールWスーパー敷パッド3,990円】

一番の大きな特徴は、表生地のすぐ下に「PCMマイクロカプセル入りレーヨン不織布シート」が使われていることです。この機能シートを使うことで「ひんやり感の持続性」がかなり高まっており、試験結果もかなりの高得点となっています。実際にこのシートを直接触るとひんやり感があります。一方、このシート自体は紙のような触り心地なので、敷パッドの表面が少し硬めの印象になっています。この硬さを解消するためなのか、表生地は生地をもちもちと伸縮させるポリウレタンが少し多めの10%となっていてバランスをとる工夫があります。

表生地は、ポリエチレンとナイロンの複合繊維を使った王道生地にポリウレタン10%を入れた新しいタイプの生地で230g/㎡とかなり厚めの高スペック生地です。ポリエチレンとポリウレタンの組み合わせの生地は私も探していましたが見つけることができませんでした。後加工で硬くなってしまう問題点があり、もう少しで改善生地が作られるという話までは聞いていましたが、さすがニトリは早いですね。脱帽です。この生地は「ひんやり感」「冷感持続性」「冷感回復性」「やわらかさ」を兼ね備えている生地と考えられます。残念なのは「やわらかさ」がPCMシートで相殺してしまっているところでしょうか。

中わたは、前述のシートが入っていることで、わた量は125g/㎡と少な目です。夏なので沈み込みを感じる深みのある使用感にする必要がない、ということかもしれませんし、中わたを増やすとPCMシートの硬さが強調されると判断したのかもしれません。

裏地はタオル地のシンカーパイルです。目付は一般的ですが通常のタオル地の組成とは異なり、パイルの組成にレーヨンが使われています。このレーヨンによって若干のひんやり感を感じられるのがうれしいところです。細かい部分に違いを作り出しています。

ヘムは光沢を抑えたチンチラです。ゴムバンドは厚みのあるベッドマットレスにも使える固定力の強い強化ゴムです。

この商品は、極端に冷たい商品というよりは、「冷たさが続く」という特徴がります。ひんやり敷パッドが大きく売り出された2013年頃から随分と年月が経ち、「Q-max」という「ひんやり感の数値」を覚えた方もいらっしゃると思います。しかし、この商品は「瞬間的なひんやり感」ではなくて「本質的なひんやり」を作り出そうとしている価値ある商品といえます。早いシーズンから使い始める場合はタオル地側を使えるというリバーシブル構造になっているのも便利といえます。

【ニトリひんやり敷パッドの総評】

Nクール、Nクールスーパー、NクールWスーパーと3段階あってどれを買おうか迷いますよね。私ならNクールWスーパー敷パッド3,990円を選びますが、冷たさよりも「臭い」「速乾」などの機能を優先したい方はNクールスーパー敷パッド2,990円もよいでしょう。ニトリ商品の特徴は、まさに「機能」だと思います。よい機能薬剤を見つけたり、新しい機能素材を見つけたりするのが他社よりも早いですよね。3,990円のNクールWスーパーのスペックは秀逸です。寝具やインテリアに「科学」という言葉を持ち出すくらいですから、「機能商品」を求めるならばニトリの商品はお勧めです。

【採点について】

正確な温度を設定できる熱源装置を導入したことで、検査項目、検査方法を見直しております。これに合わせて配点が変更となり、当初の簡易設備での評価点と数字が入れ替わっております。今後も精度向上のために再試験した場合、評価方法や採点結果を予告なく修正する場合があります。ご理解ください。

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